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谷甲州

ハヤカワ文庫


はるか昔に読んだきりなのですが、とても久しぶりに読み返しました。


氷の崖を猛スピードで滑走する場面しか覚えていなかったω


僕は「航空宇宙軍史」では幻想的な「星空のフロンティア」「終わりなき索敵」が好きなのですが、そこにつながる伏線、というか萌芽が見えて好感を持ちました。




原作マンガやテレビシリーズの「スペースコブラ」とはテイストが違い、以前は嫌いでした。


最近きまぐれに観てみたのですが幻想的な風味が強くて、意外と面白いω 舞台となる各惑星がみごとに異世界で美しくていいですね。演出も多少わざとらしいのですが時代を考えると仕方ない。





数年ぶりに「ハイペリオン」「ハイペリオンの没落」を再読しました。朝食の時にしか読まないから時間がかかります。記録していないけど2ヶ月近くかかった。


「ハイペリオン」は原著の出版が1989年でなんと平成の最初期ですよ。SF部分は楽しく読めるんですが男女や民族の扱いが、時代がかっています。


そしてそういう部分ばかりがやけに気になってしまうのです。


今回は「エンディミオン」にはいきません。「エンディミオン」も楽しいんですけどね。




ここ数年、ツイッターで一部のオタクの言動に嫌気がさしています。みなさまはご存知か知りませんが「表現の自由戦士(戦死)」ですね。彼らの無神経な女性観やヘイト癖が、澁澤龍彦にも備わっていることに気がついたのです。


下のバナーは僕の発言なんだけど、澁澤の「少女コレクション序説」には性犯罪者予備軍の妄想にしか読めない一節が含まれているのです。彼の作品を無邪気に楽しむことは、もう僕にはできません。彼は早く世に出たキモオタあるいは「表現の自由戦士(戦死)」です。


(おまけで書きますが、僕はオタク首脳部であるところの山本弘氏の「神は沈黙せず」が好きで、このブログでもなんども取り上げました。同書はいまでも好きです。でも本人は、澁澤と同じ理由で嫌いになりました)





僕は20歳ころに澁澤龍彦を知り、それ以来のファンです。全集も揃えました。といっても読んだのは始めのうちだけで、半ばくらいからは書棚の飾りなのですが。やはり読書するには文庫が気軽でいいですよね。


当ブログのはじめのタイトルは「夢の博物誌」ですがこれは「夢の宇宙誌」から付けたものです。それだけ好きだったのです。


「夢の宇宙誌」と同じような作品である「胡桃の中の世界」「思考の紋章学」は何度も読み返しました。「快楽主義の哲学」も好きでした。




谷甲州

航空宇宙軍史


<航空宇宙軍史>では「終わりなき索敵」と「星空のフロンティア」の二作しか読み返すことはありませんでしたが、数年前に完全版が出た時には未読だった「星の墓標」「最後の戦闘航海」を読み、25年ぶりくらいに「カリスト 開戦前夜」「タナトス戦闘団」も読み返しました。


上はまあ、おまけの話題なんですが、今年に入って「仮装巡洋艦バシリスク」を久しぶりに通読した次第です。「星空のフロンティア」は幻想味が多い作品で僕はそれが好きです。記憶では、それ以外の収録作品はもっと地に足のついた(宇宙だから地はないんだけど)技術者目線の短編だったのですが、実際に読み返すとその通りだったω


「星の墓標」を読んでいたおかげでバルキリーに対する見方が変わりました。また表題作が幻想文学で、これはまた読み返したいな。


記事を書いている今は「終わりなき索敵」を再読してます。僕は朝食を食べる時にしか小説を読まないので何日もかかるんだけど。




三上延
メディアワークス文庫

前巻で本編は終わっているのですが著者自身によるスピンオフが出ましたよ。

うん、面白い。新シーズンの開幕がとても嬉しい。「スピンオフ」は著者自身の言葉ですが、いろいろな話が実はつながっていて、今回も巨大な大河になるのではないかと期待します。
ひと月くらいかけてゆっくりと読んでいます。今の僕は朝食のときくらいしか小説を読まないので一冊を読みきるのに時間がかかるのです。

意図的なのかわかりませんが計算士の「私」氏は結構インモラルです。車で出かけているのに出先でビールを飲んで、大して時間も置かずにまた車を運転したりします。また女性との付き合いもワヤです。

叙述トリックを何冊か読むと一人称フィクションの記述は信用できなくなるのですが、この本もそう読んでいいのかもしれません。バブル価値観に染まった中年の誇大(被害)妄想、ただの厨二病。

まあ結構面白いので好きな本ではあります。
池澤夏樹
新潮文庫

ずいぶん前にも記事にしたかもしれないです。

最近、ひと月くらいかけて再読しました。前に読んだときは数時間の電車移動で一気に読んだので正反対の読み方です。

全体小説というのか、ありとあらゆる物事を記述してゆく小説です。一度読んだだけで細部は記憶してなかったので、楽しく読み返せました。

以下、重要なネタバレあり。

最後の最後で枠物語になってしまうのだけは覚えていなくてショックを受けました。一番いいところを忘れていてよかったなあ。
神林長平
早川文庫

芥川龍之介「藪の中」と安部公房「人間そっくり」を合わせたような読後感でした。

解説で東浩記氏がストーリィを要約していますが僕にはどうも納得できません。この小説中で起こったことを矛盾なく記述するのは困難だと思う。