「引き潮のとき 1」
眉村卓
久しぶりに小説を読んでいます。
司政官シリーズの最長編。このなかで、眉村さんは「EXPO'87」と同様に、ものごとを規格化したがっているように、感じます。たとえば、「名家」という制度が、公的に存在するかのように描かれているのですね。
また、ストーリが進みません。主人公の疑心暗鬼を延々と書き連ねているだけにも見える。遠未来なのですが、舞台がローカル惑星で、SFっぽさをまったく感じません。ここら辺が、文庫にしてもらえない理由かな? と思ったり。
このあと2巻までは買ってあるので、とりあえず読み進めます。3巻以降はお高い古本しかないんだよな。創元が出すと噂を聞いたのだけど。