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ソル・ワイントラブ

ダン・シモンズの「ハイペリオン」「ハイペリオンの没落」(早川書房)の登場人物です。特に「没落」では、主役級の役割を果たします。

初めて読んだときには大して思い入れも感じませんでしたが、今年になって読み返したら、気になって気になって。

反転

「学者の物語」で、奥さんが事故で亡くなるくだりは、身につまされます。奇妙な性質を持ってしまった愛娘と二人、この先どうしたらいいのか・・途方にくれる姿が目に浮かびます。

僕は、妻が出かけているあいだ、ねこと留守番をしているのですが、もし妻がいなければ、ねこの世話をきちんとできる自信がありません。

ソルが面倒を見たのはねこではなく、奇病の娘なのです。頭が下がるし、その愛の深さに感心します。こういう境遇をリアルに感じるというのは、僕が歳をとったと云うことなのでしょうか。

by tomoarrow | 2012-08-01 07:00 | 書物について | Comments(0)