「ファウンデーションと地球」
早川書房
そして輪が閉じる。
発表された順では、このあと「序曲」と「誕生」がありますが、作品内の時間では「地球」がいちばん最後になります。
前作の「彼方へ」が、わりあいにぎやかで、ゲイアのように命があふれていたのに対し、「地球」には廃墟のイメージがつきまといます。まるで相反する、陰と陽のようです。僕は、「彼方へ」ではなく「地球」が好き。
そして、遥かな過去にはじまった、<陽電子ロボット>と<ファウンデーション>の奇跡の融合がここにあります。「夜明けのロボット」と合わせて読むといいです。