いわゆる「起源問題」
ファウンデーション宇宙では、人類の起源は謎に包まれ、起源がどこにあるのかさっぱり分からなくなっています。大宇宙に進出してから数万年が経過して、銀河の2500万もの惑星に植民している時代なのだから、仕方がないとは言えるのですが。
ここでは人類が単一の種であるかどうかも争点です。さまざまな惑星で独自に進化した生物が、交配可能な生き物になったのか、あるいはたったひとつの惑星で発生した種が銀河を席巻したのか、議論されています。
現代の進化論では、複数の起源を持つ同一種はありえないでしょう。枝は分かれるだけで、くっつくことはないのです。収斂進化が生殖にまで至り、実質的に単一種としても扱えるようになった、とでも言いたいのでしょうか。無理だよ。
>枝は分かれるだけで、くっつくことはないのです
いったん交配不可能なまでに遺伝子の差が大きくなると、
突然変異の繰り返しだけで、ふたたび交配可能になるまで
遺伝子が近くなることはないでしょうね。
そっちもありましたね。いくら超光速航行ができても、銀河中に広がった人間が、そんなに遺伝子を共有できるとも考えにくいし。
交配に問題があるような描写は、アシモフにはなかったです。<新・銀河帝国興亡史>にはちらっとあったような。