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いわゆる「起源問題」

また<ファウンデーション>ですよ。

ファウンデーション宇宙では、人類の起源は謎に包まれ、起源がどこにあるのかさっぱり分からなくなっています。大宇宙に進出してから数万年が経過して、銀河の2500万もの惑星に植民している時代なのだから、仕方がないとは言えるのですが。

ここでは人類が単一の種であるかどうかも争点です。さまざまな惑星で独自に進化した生物が、交配可能な生き物になったのか、あるいはたったひとつの惑星で発生した種が銀河を席巻したのか、議論されています。

現代の進化論では、複数の起源を持つ同一種はありえないでしょう。枝は分かれるだけで、くっつくことはないのです。収斂進化が生殖にまで至り、実質的に単一種としても扱えるようになった、とでも言いたいのでしょうか。無理だよ。
by tomoarrow | 2012-04-24 07:00 | モチーフについて | Comments(4)
Commented by たんぽぽ at 2012-04-26 21:53 x
>複数の起源を持つ同一種はありえないでしょう。
>枝は分かれるだけで、くっつくことはないのです

いったん交配不可能なまでに遺伝子の差が大きくなると、
突然変異の繰り返しだけで、ふたたび交配可能になるまで
遺伝子が近くなることはないでしょうね。
Commented by tomoarrow at 2012-04-27 13:33
別個の惑星由来の交配可能種だなんて、トンデモない。それだけ未来で、知識も断然している、と解釈すればいいんでしょうかね。
Commented by diamonds8888x at 2012-04-28 06:33 x
 数万年もたってたんでしたっけ。それで交配に何の問題もないと言うのが無理筋ですよね。私感ですが、あの時代の宇宙SFでは生物学のようなソフトな科学?の考察はあまり厳密でないように思えます。後の時代のものだと各惑星等に適応放散したという設定が普通になるようですが。リングワールドなんかもその極み。てか進化学的にはあれで普通か。
Commented by tomoarrow at 2012-04-28 07:28
>数万年もたってたんでしたっけ。それで交配に何の問題もないと言うのが無理筋ですよね

そっちもありましたね。いくら超光速航行ができても、銀河中に広がった人間が、そんなに遺伝子を共有できるとも考えにくいし。

交配に問題があるような描写は、アシモフにはなかったです。<新・銀河帝国興亡史>にはちらっとあったような。