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「ファウンデーションの誕生」

アイザック・アシモフ
早川書房

つらく悲しい小説です。前作の「序曲」ではまだ若いセルダンが、トランター中を遍歴して、銀河の歴史にかかわる謎の断片を、解明してゆきました。

反転

この作品では中年から老年に至るセルダンの、挫折と希望が描かれます。トランターの荒廃は進み、帝国は没落してゆきます。そのなかでセルダンは、さまざまな勢力にかかわりながら研究を進めますが、次々に思いもかけない事件が起こり、失意の底に沈んでゆくのです。

僕はクレオン皇帝の暗殺事件が、悲しかった。

友人や家族がだんだんと姿を消し、孤独になってゆくセルダンの姿は、涙なくして読めません。ユーゴのくだりは本当に寂しい。

by tomoarrow | 2012-04-13 07:00 | 書物について | Comments(0)