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「消滅の光輪」のサイバーパンク性について

司政官マセは、司政庁地下の巨大ロボットSQ1と常に連絡を取り、業務を進めてゆきます。データを受け取り、指示を出すのですね。おもにその中継をするのは、自立ロボットSQA2です。司政官は、政治家だけではなく、このロボットを使うすべに精通した技術者でもあります。

今の目で見ると、SQ1は巨大サーバ、自立ロボットはネット端末ですね。しかもロボットですから、単なる連絡だけではなく、各種の業務もこなします。

別に、未来予測がどうこうではなく、そうも読めると言いたいだけですが。

インプラントがあれば決定的でしたが、そこまでは書いてなかった。でも、惑星に散らばったロボットからのデータを常に収集分析する巨大サーバと、それにいつでもアクセスできる司政官は、充分にサイバーパンクだと思うのです。
by tomoarrow | 2012-03-09 07:00 | 書物について | Comments(2)
Commented by 御光堂 at 2012-03-09 09:06 x
クラーク『都市と星』の設定がサイバーパンク的だと思ったことがあります。
都市の全てが人間まで含めてデータとして中央コンピューターに格納されて必要に応じて実体化してるというアイディアでした。
都市がリアルな物質的存在でなくコンピューター内のバーチャルな存在として描かれていたらまさにサイバーパンクだったと思います。
Commented by tomoarrow at 2012-03-10 07:30
「都市と星」は読んだことがないのですが、「銀河帝国の崩壊」のリライトですよね。両方とも書棚に置きっぱなしで未読なので、こんど読んでみます。