<ハイペリオン>この神話的宇宙
<ハイペリオン>シリーズはSFですが、幻想文学の要素もたくさんあると思います。特に後半の「エンディミオン」編にはそれが顕著に出ている。
詩人がエンディミオンを選んだのはなぜでしょうか? 何度も読み返していますが、よく分からない。またエンディミオンのばあさまも、幻想世界の住人に見える。
<テクノコア>と人類とアウスターとの三つどもえも、神話的です。神話的なイメージをちりばめて、肝心なところがなあなあにされて(全てじゃないけど)、伏線が見捨てられてω、全体が神話的宇宙になるのです。
SFガジェットを使ったファンタジイなのかもしれませんね。でも好き。