「ソフィーの世界」
あなたはだれ?
世界はどこからきた?
昨年末に読み返し、面白かったのでブックオフで古書を買い、スキャンしました。手元の本は取っておきたい。
西洋の知の体系を、時代を下りながら紹介してゆくスリリングな小説です。途中にちょっとした仕掛けもあり、ミステリじみてもいます。
哲学だけではなく、科学のパラダイムシフトも扱っているのがうれしい。知に科学も哲学も関係ありませんからね。
東洋思想に触れていないのが残念ですが、仕方がない。仏教版の「ソフィー」は、京極夏彦の「鉄鼠の檻」が近いかな。これは禅の思想と歴史を読める、面白い小説です。