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後退理論

これはワイドスクリーンバロック作家のバリントン・ベイリーが「禅銃」(早川文庫)で展開した擬似科学理論です。その基本は「万有斥力」とでも言えるでしょうか。


経験上、物体は押すことによって動きます。紐につながれた物が動くのも、よくみると押されているのですね。ここで斥力の重要性を認識してください。

後退理論では、地球上の物体が、地球に向けて落ちるのは、地球の引力ではなく全宇宙の斥力だと説きます。地球と当該物体も反発しあっているのですが、全宇宙の質量にはかなわない。見かけ上、重力や引力が発生するわけです。


これはじつに面白い擬似理論です。訳者のあとがきにもありますが、素直な人に最新の理論だと言って、お酒を飲みながら語れば信じてしまいそうな魅力があります。

既成のロジックをひっくり返し、知的でもあり、なおかつ分かりやすい。超一級の疑似科学ではないでしょうか。

実はさらに難解に、禅をからめてトンデモ理論が続くのですが、その詳細を書くにはこのブログ欄は狭すぎる。
by tomoarrow | 2011-07-15 07:11 | モチーフについて | Comments(0)