「東京奇譚集」
新潮文庫
「アフターダーク」を読んだ時に、もう村上春樹は読まないと思いました。この本を手にしたのは、「ハルヒ」シリーズを立て続けに読んだ反動もあり、静かな本が読みたくなったからです。
あまり期待もなく読みはじめたのですが、面白いじゃないですか。
都会が舞台の幻想ホラーと言うのが、いちばん簡単なまとめなのですが、どれも静謐でシュルレアリスティックな作品です。昔の「回転木馬のデッドヒート」を思わせる、好感の持てる本です。
この人に見切りを付けるのは早かったかな。今は「海辺のカフカ」を読んでいるところです。