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「東京奇譚集」

村上春樹
新潮文庫

「アフターダーク」を読んだ時に、もう村上春樹は読まないと思いました。この本を手にしたのは、「ハルヒ」シリーズを立て続けに読んだ反動もあり、静かな本が読みたくなったからです。

あまり期待もなく読みはじめたのですが、面白いじゃないですか。

都会が舞台の幻想ホラーと言うのが、いちばん簡単なまとめなのですが、どれも静謐でシュルレアリスティックな作品です。昔の「回転木馬のデッドヒート」を思わせる、好感の持てる本です。

この人に見切りを付けるのは早かったかな。今は「海辺のカフカ」を読んでいるところです。
by tomoarrow | 2011-07-07 07:37 | 書物について | Comments(0)