「百万年の船」

ポール・アンダーソン
早川文庫

もし不老不死に生まれついたらどうですか? 20代なかばで老化が止まり、大病もせず怪我もすぐに治ってしまう。

言うことないですよね。でも、周りの人々は普通人で、配偶者や子供までもが、自分よりも早く老いて死んで行く。社会からは化け物みたいに見られ、定住など出来なくなる。

これはそう云う人々の3000年に渡る遍歴です。仲間を捜すもの、捜されるのを拒むもの、不死人にもいろいろいます。

各章ごとに、登場人物は異なる名前で出てきます。こいつは誰だったかな、と戸惑いますが、徐々にピースが埋まってゆく巨大なパズルみたいで、けっこう楽しい。

長い長い歴史の裏側を生きてゆく不死人たちですので、3巻の長い本になるのも当然。彼らの生きた時間を追体験するには、これでも足りないくらいです。
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by tomoarrow | 2011-02-18 07:04 | 書物について | Comments(7)
Commented by Poisonous_Radio at 2011-02-18 15:14 x
面白そうですね。
メトセラの子らを思い出しました。
近いうちに古本を探してみようと思います。
Commented by tomoarrow at 2011-02-18 19:22
面白いですよー。ちょっと訳文がアレですが(笑い。
「メトセラの子ら」もいいですよね。実は「愛に時間を」のハードカバーが、読まれるのを待っているのだった。
Commented by Poisonous_Radio at 2011-02-19 10:03 x
同じく積ん読w
ハインラインはなんというか生々しくて好きですw
Commented by tomoarrow at 2011-02-19 16:13
僕はインラインのいい読者ではなくて・・あとは「宇宙の孤児」くらいしか読んでいないのです。「獣の数字」とか「ヨブ」なんて、タイトルがカッコいいから気になるんですがねー。

「フライデイ」の表紙もいいな(おい。
Commented by Poisonous_Radio at 2011-02-20 12:34 x
フライデイの(分冊化前の)表紙にドキドキできた中学生時代が懐かしいw 文庫化されても表紙のイメージは変わって無くていいかんじ。
Commented by tomoarrow at 2011-02-20 17:12
「ハ」が抜けてた。
どきどきすると言えば僕はダーティペアが・・
http://kinshati.exblog.jp/12223637/
Commented by たんぽぽ at 2011-02-28 06:14 x
ボーヴォワールの『人はすべて死す』を思い出しました。
この作品の主人公(レイモン・フォスカ)も
不老不死なんだけど、だんだんと社会の中に居場所がなくなって、
生きた屍のようになっていくのですね。
http://www.bk1.jp/product/00509777

この作品の主人公は、生まれつきではなく、
薬を飲んで不老不死になります。
薬をもらうとき、「欲しそうだからお前に譲るが、
こんなおそろしい薬を飲むなんて考えるな」と
釘をさされるのですね。

まわりの人たちからも、そんな薬は飲まないほうがいいと
言われるのですが、みなの忠告が耳に入らず、
飲んでしまったのです。
主人公は不老不死になるとどうなるのか、
意味するところがわからなかったわけです。