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「アンドリューNDR144」

アイザック・アシモフ&ロバート・シルヴァーバーグ
創元SF文庫

ロボットが人間になれるのか? 構造体としての人間になり、そして社会権利として、人権をもった人間として、ロボットを認めることは出来るのか?

前者は技術の問題。後者は人間意識の問題。特に後者は、現代にも通じる人種差別問題に直結します。

僕は、ロボットが意識を持つことはあり得るだろうし、そしてそれらの存在に人権を認めるのも、あっていいと思っています。

人権とは制度や社会意識の産物で、いわば共有幻想なんですね。たとえば、生まれたばかりの新生児や死を待つばかりの重病人、こうした人々にも人権は存在します。

つまり人権とは、「人間である」ことに付随して得られる権利なのです。その人の立場も状態も、何も関係ありません。

ということは、ロボットが人間と変わらない状態になれば、自然に人権が得られてもいいと思いませんか?

たしかにトートロジックです。人間は人権を持ち、人権を持つものは人間である。でも、人権思想を考えてみると、そういわざるを得ない、と思うんですよ。
by tomoarrow | 2011-02-13 07:33 | 書物について | Comments(0)