「メイジング・ゲーム」

大場惑
SFマガジン1989/10月号

目覚めると、何故か迷宮にいた主人公。彼の迷宮巡りがこの短編の全てです。特に大きな展開があるわけではありません。描写がリアルと言うほどでもないのですが、いいしれない閉塞感と、同時に開放感を感じます。

大場惑のこの作品は、作中人物を迷宮に閉じ込めると同時に、読者も迷宮に誘い込むように感じます。いや読み始めた時点で、すでに迷宮にいるのです。

上で僕は開放感と書きました。それは何故か? まあ月並みなことなのですが、現実世界からの解放なのですね。それにしても、迷宮に閉じ込められることでわずらわしい社会から解放されるとは、なんとも皮肉。

*明日は朝が早いので、この記事をもって11/5の投稿にいたします。
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by tomoarrow | 2010-11-04 19:06 | 書物について | Comments(0)