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「世界衣裳盛衰史」

よのなかはきぬぎぬのうつろい

清水義範
角川文庫

なんて言うんでしょう、この本は。文豪の文体で、ファッション史を語るんですが、これだけじゃあ分かりませんよね。

僕がうけたのは、谷崎とクリスチャン・ディオールを合体させた章なのですが、これじゃ分かりませんね。つまりですね、谷崎の「文章読本」の文体でクリスチャン・ディオールの伝記とファッション論を説くのですよ。

ほかにもシャネルやKENZOを、各時代の作家の文体模写で描きだす、本当に不思議な本です。興味を持たれた方は読むべし。
by tomoarrow | 2010-11-03 07:47 | 書物について | Comments(2)
Commented by soydoda at 2015-09-09 11:39
スキャパレリの章の永井荷風は、蚊帳の句ももじってあって、そのあたり片付けて吊る蚊帳哉(かちょうかな)というのを、そのあたり片付けて着る新衣装(スキャパレリ)とか面白いですね。

サンローランの章の川端康成は、『名人』なんですね。隠れた名作というか、あまり一般受けしてないので、わかりにくい。
Commented by tomoarrow at 2015-09-09 16:30
この作品も、清水義範の隠れた名作ですよね。

僕は、あまり日本文学を読んでいないので、この本の元ネタが全部わかったわけではありません。最後の方に椎名誠があったのを、よく覚えています。