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「天を越える旅人」

谷甲州
早川文庫

認識(ブッダ)とは何か。法(ダルマ)と智慧(サンガ)の統合は可能か。可能だとすれば、その方法を具体的に説け。また曼荼羅とは何か。さらに須弥山とは。世界を構成するものは何か。あるいは世界を再構成するための方法を解き明かせ。


いやはやすごい問いである。この本にはこの問いに対する答えが書かれている。著者はあとがきで「アインシュタイン以後の宇宙論を仏教的な世界観で再構成できるだろうか」と書いている。

山岳冒険仏教小説、というと夢枕獏(この本でも解説を書いている)を連想するが、情報の密度が違う。これは良質の情報SFでもある。

情報をモチーフにすると谷甲州は抜群に上手い。

また読みたくなってきた。近いうちに読み返すことになるだろう。
by tomoarrow | 2010-09-12 07:26 | 書物について | Comments(0)