「ICO」
この人の手を離さない。
僕の魂ごと離してしまう気がするから。
ソニー・コンピュータエンタティメント
PS2用ゲーム
タイトルは主人公の名前です。もし彼が佐々木権三郎の助だったらこのゲームは「佐々木権三郎の助」の題で売られていたでしょう。ただでさえニッチなゲームなのに、もっと妙な趣味を持った方々しか買ってくれなくなる(笑い。
主人公イコ君は角が生えたため、古城のいけにえとして連れてこられ、鉄の処女のようなカプセルに閉じ込められます。イコ君を操作して古城から脱出するのがこのゲームの目的です。
反転
イコ君には道連れがいます。やはり檻につながれていた少女です。彼女の手を引いてお城の中を走り回るのですが、その姿がかわいい。
超古代文明が滅びて100年後、と云った感じで、古城には稼働するメカ機構がたくさんあります。それを操作して、道を切り開いてゆくのですが、なぜか高いところにぶら下がることが多く、ハラハラします。まるでラピュタのパズーみたい。
途中何度も影に襲われます。その時にはBGMがかかりますが、それ以外は音楽はありません。風や水の音、機械の稼働音、自分たちの足音だけが聞こえます。「ワンダと巨像」もフィールドをさまよっているときにはそうでした。
特に盛り上がるストーリー展開はありません。ひたすらアスレチックのような古城の仕掛けを見破り、部屋を突破してゆくだけです。ただ、最後には女王プロメシウムみたいなのと対決しますが、これもそんなに大変ではありません。
こう書くと、単にだらけたゲームみたいですが、そうでもありません。二人で協力して城の仕掛けを突破してゆくのは本当に楽しい。
「ワンダと巨像」と同じチームの作品だそうですが、たしかによく似た雰囲気を持っていますね。次作を開発中だとの噂も聞きました。いつになるのかは分かりませんが、期待しています。PS3だったらハードも買わないと遊べないけど・・。