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ヘンゼルとグレーテル

本当は怖い、みたいですが、この童話についての架空会話。

「この二人って、なんで森に捨てられたのかな」
「貧乏で育てられなくなったから、じゃなかったっけ?」
「本当は、不良で親も手を付けられなくて、だろうよ」
「あるいは、夜に抜け出して勝手に森に行ったとかね」

「で、そこで魔女に会うんだ」
「魔女って言ったって、ただのおばあさんだよ。スープを出して歓待してくれるし、いい人なんだよ」
「森で一人暮らしをしている、ちょっと変わり者なんだね。あるいは薬草取りを生業にしているとか」

「ところがそのおばあさんを二人がかりで暖炉で焼き殺しちゃう」
「猟奇殺人だ」

「薬でもやってたんじゃないの? 太らせて食べるつもりだろうなんて、被害妄想がひどいよ」
「あるいは、歓待されたってのも嘘で、二人で勝手に上がり込んで「おばあちゃん僕たちおなかすいちゃったよ。お、そこに美味しそうなスープがあるねえ。食べたいなあ」なんて言ってさ、無理矢理給仕させたとかね」

「今でも、浮浪者狩りとか親父狩りとやっているのと同じ構図。強者がマイノリティを勝手な理屈で虐待する」
「あげくにおばあさんが一生懸命ためていた財産も強奪しちゃうしね」

「それも、「おばあちゃん、僕たちお小遣いが欲しいなあ、あ、ずいぶん貯めてるじゃん」「それは年金を貯めた大事なお金・・」「おばあちゃん、僕たち家を追い出された可哀想な子供たちなんだよ。僕たちにお小遣い、もちろんくれるよねえ」なんて無理を言ったに違いない」

「嫌だなんて言おうもんなら「ばばあ、ふざけんじゃねえぞ」って殴る蹴るの暴行。あげくになぶり殺しちゃう。「あれ、ばあさん動かないぞ。寿命だな」なんて。ひどすぎる」

「親も、二人が意気揚々と帰ってきてうんざりしただろうね」
「人を殺して財産を奪って。親としてはおばあさんを魔女に仕立て上げて、保身を計らざるを得なかったんだろう。下手すれば同罪だから。おばあさんが魔女ならば、合法的な魔女狩りと云うことになりむしろ賞賛されるからね」

「絵を描いたのは実は親の方かもしれない」
「??」
「「おまえたち、森のばあさんは小金を貯めてるって噂だ。ぶん殴ってそれを頂いちゃいな。なあに大丈夫、未成年は少年法に守られてる、誰もお前たちには手を出せないよ」って、父親が指示したんだ。殺しちゃったのは誤算だろうね」