誤解を恐れずに言いますが、僕はアウトサイダーアートの持ち上げ方が嫌いです。正確に言えば、まるで珍獣を愛でるような視線*が嫌いなのです。

作品は作者とは切り離すべきだ、と云うのが僕の持論なのですが、アウトサイダーアートはむしろ作者とべったりくっついて評価されているような気がしてならないのです**。

もちろん、多くアウトサイダーアートの作者であるところの、精神障害のある方々の社会参加あるいは経済的自立に、否やを申し立てるつもりは一切ありません。

ですが、アウトサイダーアートを評価する方にお聞きしたい。作者がごく普通に美大を出た人だったら、そんなに高く評価できますか?

アートは作品が全てだと思います。



*このたとえは、斎藤美奈子の「文章読本さん江」(ちくま文庫)から拝借した。野口英世のご母堂(シカさん)が英世に送った手紙を、文章読本業界で絶賛している件についてである。

シカのつたない手紙をありがたがるのは、珍獣を愛でるのと同じ発想なのである。つまりは差別の裏返し。シカがこのことを知ったら、おそらく恥と感じるはずだ。彼女だって、もっとちゃんとした手紙を書きたかったんだと思うよ、本当は。
(P144)

この文章は、アウトサイダーアートに対しても有効だと思う。


**実はアウトサイダーアートは、造形芸術とは異なる価値観で評価を得ているのかもしれない。だとするとこの稿は全く的外れなものになる。
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近藤典生・吉田彰
財団法人 進化生物学研究所
東京農業大学育種学研究所

信山社
進化生研ライブラリー1

アンモナイトもいいですが、三葉虫だって負けてはいません。この本も先日の「アンモナイト学」と同じく、写真集(モノクロ)と解説で構成されています。で、僕が開くのが写真のページというのも同じ(笑い。

表紙の三葉虫はどっかの異端邪教のシンボルみたいですが、これもれっきとした三葉虫です。中を見ると、サンダルの底みたいなのや独鈷杵のようなもの、海の法王みたいなの、カブトガニみたいなのなど、本当に色々な三葉虫が楽しめます。

まるでアンモナイトの時と同じ文章だな(苦笑
それはそれとしまして、三葉虫がお好きな方、気になる方は一度中をご覧下さい。アマゾンでも買えます。
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エンツェスベルガー
晶文社

10歳からみんな
数の悪魔が
数学ぎらい、治します!
真夜中の楽しいレッスン


さあてみなさん、今日は数学ですよ。
僕と同じで、苦手な方*もいるでしょう。でも大丈夫、この本を読めば、基礎の基礎くらいは分かります。あとは手元に置いておき、分からなくなるたびに参照すればよろしい。

この本で教えてもらえる概念を、目次と合わせて書き出してみましょう。

1の不思議(無限)
0はえらい(乗数)
素数の秘密
わけのわからない数と大根(無理数、平方根)
ヤシの実で三角形をつくる(二乗数、平方根)
にぎやかなウサギ時計(フィボナッチ数列)
パスカルの三角形
いったい何通りあるの?(階乗、順列)
はてしない物語(無限)
雪片のマジック(多面体、正多面体)
証明はむずかしい(旅するセールスマンの問題、多面体の表面)
ピタゴラスの宮殿(数学の歴史)

盛りだくさんですが、心配は要りません。順を追って説明してくれるし、なによりとても分かりやすい。「大根を抜く」とか「ホップする」とか、計算操作を独自に言い換えていますがそれもご愛嬌。数の悪魔は、学校の先生じゃないんです。

「ほんものの数学者というのは、たいてい、計算ができない。それに計算する時間だってもったいない。計算するんだったら計算機があるじゃないか」


すげーこと言ってる。さすが悪魔(笑い。


*実はバベルの図書館についての記事で、たんぽぽさんに無限に関するコメントを頂いたので、あわててこの本を読み返したのだった。
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僕たち夫婦が愛用しているお弁当箱です。ステンレスの保温容器にスープ用のうつわとご飯容器、おかず容器が入っています。

お弁当は、冷えきった固いご飯とぎゅうぎゅうになったおかず、なんて印象があったので、寒い時期でも、出先で暖かい食事が摂れるのは本当にありがたいです。

一日外に出る日は、このお弁当とお茶を入れたポットを持って行けば、一円も使わずに済む事もあります。ペットボトルのお茶を買ってファミレスに入れば、あっという間に1000円くらい越えますから、実に安上がりです。

唯一難があるとすれば、でかいことですね。

ちなみに、僕のはこれです。
http://www.thermos.jp/product/lunchbox/hotlunch/jls-1601f.html

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「まだやるの?」
「今日は赤ずきんのお話だよ」

「お母さんはなんでおばあさんのところに、赤ずきんを一人でいかせたんだろう?」
「赤いずきんは性的なものを暗示させるね。セクシーファッションだよ。きっと、おばあさんから予約が入って、宅配したんだよ。今で言うデリヘル嬢だね。それと、おばあさんとはいっても、実は金持ちのじいさんだったかもしれない。むしろその方が自然だろう」

「おぼこな生娘をお届けします」
「赤ずきんに詳しく説明がなされなかったのは、きっと「おばあさん」がリアリティを重視したからだよ。道理が分かっている嬢ではなく、本当の生娘を犯したかったんだ」

「でもそれがかえってあだになって、恐怖に駆られた赤ずきんは「おばあさん」を殺してしまう」
「「おばあさん」だってそんな少女趣味を人に知られたくないから、町外れの人目につかない家を選んだことも、裏目に出たんだろうね」

「でもこれも、赤ずきんの偽証だとも考えられるよ」
「またそれか」
「ちゃんとプレイをして、会計もすんだけど、「おばあさん」の財布を見たらまだまだたんまり金が入っているから、つい・・」
「「おばあさん」はプレイのあとで足腰も立たなくて、若い赤ずきんにイチコロでやられた、と」

「おかあさんとグルだったりして」
「また、またそれか」
「町外れに金持ちのオオカミさんがすんでいるから、誘惑して小遣いをもらって来な。なあに、自由恋愛に行政は口を出せないよ。この赤いずきんをかぶって行けばいいよ、色っぽいし、顔も隠れて一石二鳥だ」
「殺しちゃったのは誤算??」
「多分ね」
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