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ツイッターで適当に書いたものを、加筆訂正しながらまとめます。

お墓とか仏壇にお参りして、ご先祖さんの霊にアクセスしますよね。その際、お墓にファイル(霊)の本体があって、家の中の仏壇はエイリアスだと思っていました。

でも先祖さんだってお墓にいつまでも居たってつまらないし、早く極楽に行きたいですよね。そこで、お墓は端末なのか、と考えてみました。

極楽はサーバです。通信回線でお墓とか仏壇(つまり個人ユースの端末)に繋がっているのです。戒名はIDとかパスワードみたいなものですね。だから他人には覚えにくいように、複雑怪奇な文字が並ぶのです。

お経はコマンドラインです。システムが古いので、今だにGUIが導入されていないのです。リソース節約の意味もあるかもしれません。

真言とか法華とか、宗派がいくつにも分かれているのは、mixiやツイッターだと思えば分かりやすいですね。それぞれ独自のサーバを運用してるし、規約(教え)も異なります。

お盆はサーバのメンテナンスのために設けられています。データの破損を防いで、サーバの負荷を抑えるために一時的にファイル(霊)を自宅に退避させるのです。お盆の時期が7月と8月に分かれているのは、回線のパンクを防ぐためでしょう。寺(テラ)バイト/s の速度でも、祖先ファイルはあまりにも多いから、分散処理しないと追いつきません。

草上仁の「ヘイブン・オートメイション」を思い出しながらこんただことを考えました。
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西澤保彦
講談社文庫

バラバラ殺人短編集です。うわあやだなあと思う人もいるでしょう(笑い。

よく、「マンガの読み過ぎで犯罪を犯す」「ゲームのやり過ぎでゲーム脳」と言われますが、「ミステリ、特に猟奇殺人ものの読み過ぎで犯罪を犯す」とは言われないのが不思議でなりません。(どこかで言われてるかな? )

さてこの本は、上にも書いたようにバラバラ短編集です。被害者の方は皆さんまともな格好では死んでおりません。

死体をバラすのは手間がかかるので、殺すのは突発的でも、よほどの事情がないと解体までは及びません。突発的解体事件、って変ですよね。ですから普通の事件よりもロジカルに推理が出来る、と著者は言います。

この理屈が正しいのかは分かりませんが、バラバラ死体は身元を隠すとか、一人の死体を複数に見せかけるとか、何らかの理由がありますよね。この本では、わりにしょうもない理由でバラバラにしちゃったり、けっこう面白いケースが出てきます。

以前紹介した「麦酒の家の冒険」のキャラクタも出てきます。併せて読むことをお勧めします。
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斉藤光政著
新人物文庫

戦後最大の「偽書」は
いかにして生まれたのか。


たいした歴史の知識も無いくせに、偽史が好きだ。

「東日流外三郡誌」は、子供の頃に図書館のオカルトコーナーにあった解説書で名前を知ったけれども、内容はまったく知らなかった。多少とも知識が増えるのは、高橋克彦の「竜の柩」を読んでからである。

高橋克彦は、「東日流外三郡誌」を偽書だとしながらも、内容にはある程度の真実があると言っている。「伊達政宗の手紙を偽造した事件があったとする。それがバレた。で、手紙が偽造だから伊達政宗の実在をも認めない、と言ったら、それはおかしい」(大意)

そりゃあおかしい。でも、伊達政宗は偽手紙以外にも多くの資料があるのではないか? 「東日流外三郡誌」を補完する、信頼できる資料が他にあるのだろうか? 高橋克彦には循環論法とか、ウロボロスとか言いたくなる。

さてこの「偽書「東日流外三郡誌」事件」は本当に面白い本である。著者は92年の民事訴訟をきっかけに三郡誌の真贋論争足を踏み入れ、経緯を取材し新聞記事にしてきた。本書にはそれらの記事も多数再録されていて興味深い。

取材を進めると出てくる、発見者、和田喜八郎の盗作、経歴詐称、詐欺。これらは枚挙にいとまがない。年中無休のニセモノデパートである。

また、「東日流外三郡誌」はアメリカの国会図書館やコロンビア大学、イギリスのオックスフォード大学にも置かれている(P35)という記述がある。トンデモの資料として収蔵されているのか、歴史の異本と認知されているのか、気になるところである。


結論。「東日流外三郡誌」は和田喜八郎の作ったものである。
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米本和広
文春文庫

平凡な家庭にカルト宗教が入り込んだ時、こどもはどんな影響を受けるのだろうか。親からの愛情や関心を奪われ、集団の中で精神的、身体的虐待を受けて心に深い傷を負った子どもたち。

これはいやーな本です。親がカルトにはまり、その犠牲になった子供たちが詳細に描かれています。取り上げられているのは、エホバやヤマギシでの体罰容認。オウムの洗脳。統一の強制結婚。どれも不気味です。いや、不気味なんて言葉では甘いですね。虐待です。

たとえば、P125から紹介されているエホバ信者による虐待死、これは体罰による傷害致死なのですが、全くひどい話です。

93年の11月。広島での事件です、4歳の子供をゴムホースをムチ代わりにして血がにじむほど叩き、そのあと家から閉め出した結果、翌朝に息が止まって発見されたのです。この事件について、広島のエホバの会衆では、
「組織と教えは正しいが、あの人が個人的にやりすぎたんだ」
と話し合いがなされただけだったそうです。

その後、ムチがゴムホースではなくアクリルの棒に変わったそうです。アクリル棒はゴムホースほど威力はありませんが、よくしなり、思いっきり叩くと息が止まるほど痛く、ダメージもミミズ腫れ程度、折檻にはちょうどいいそうです。

ただし、このような激しい折檻は姿を消しつつあるとの記述もあります。

暴力肯定はヤマギシも同じです。

「殴られるのは日常茶飯事」
「鉄の棒で頭を殴られた」
「倒されて三十発くらい殴られた」

ヤマギシの子供たち相手に実施された、こんな恐ろしいアンケートが掲載されています。

2000年に単行本が出版され、この文庫は2004年のものです。今、カルトによる虐待はどういう具合なのでしょうか。この本はぜひ一度読んでいただきたいです。初読時、真の恐怖を感じました。
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映画「ミツバチのささやき」は、スペインの田舎の不思議な光景を見ることの出来るいい作品です。枯れた広大な草原はとくに美しい。

表題のじゅうたんは*、我が家で昔使っていたじゅうたんなのですが、雰囲気がこの映画そのものです。かわいい馬の絵が描いてあって、枯れた色合いで、素敵でした。

前はリビングに敷いてあったのですが、ねこが来てから仕舞ったままです。勿体ないから実家で使ってもらおうかなとも思っていますが、ついついそのままになっています。

クリーニングに出したあと巻いたままなので、写真も撮れずにこんな記事だけ出してすいません。


*別にメーカーが「ミツバチのささやき絨毯」と称して売っていたわけではなく、自分で勝手に呼んでいるだけですが
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ソニー・コンピュータエンタテイメント
PS2用ゲーム

禁断の大地。
人の存在を許さない閉ざされた土地。
魂を失った少女を蘇らせるため、
ワンダは「古の地」を訪れる。


ワンダさんがたった一人で巨大な怪物に挑む、アクションゲームです。いわゆるザコ敵はいません。巨像との対決がこのゲームの全て。

でかいやつは5階建てマンションくらいのサイズがあるし、小さいのでもRV車くらいは充分にあります。そんなでかいのにしがみついてよじ登って剣で突き刺してやっつける、まあ大変なゲームです。こっちを振り落とそうとして暴れるしね。

飛んでたり泳いでたり、どの巨像も「ムリムリムリムリ、無理ですってば」と言いたくなるようなやつばかり。勘弁してよね。

古の地についての謎はいっさい解かれません。なぜ巨像がいるのか、巨像はなぜ活動を停止しているのか、各地に散らばる遺跡は何なのか?

古の地は太古の兵器実験場だったのではないかな。巨像は古代の生物兵器で、数百年単位のスリープ状態にあったのですよ。メンテナンスも行き届かないから機能も劣化していて、ワンダさんみたいな生身の人間でも倒せるくらいに弱体化していた。

古戦場って云うのもいいかもしれませんね。古の地は化学物質で汚染されて、外界から隔離されていた。

巨像がみなどこか、生物を改造したような形態をしているんですよね。人工の鎧を付けていたり、遺伝子操作の畸形っぽかったり、少なくとも自然の生き物ではない。であるからこそ、こんな想像がはたらくんですけどね。
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宇月原晴明
中央公論社

悲劇の壇ノ浦から
陰謀渦巻く鎌倉
世界帝国元
滅び行く南宋の地へ

海を越え、
時を越えて紡がれる
幻想の一大叙事詩

反転

これ面白いですよ。前半の老人語りは一見退屈ですが、後半のマルコポーロ編は実にいい。これは前半が後半に取り込まれる一種の枠物語なのです。おぼろげな記憶にある前半のモチーフが目眩を起こすほど不思議に絡み合い、ほどけつつまた絡まりつつ、いろいろと分からないまま終わります。

そして、タイトルから連想されるのは当然「高丘親王航海記」ですよね。澁澤龍彦の名著です。宇月原のあとがきでも言及されているし、篇中にも高丘親王は登場します。時代が違うのに? それこそがアナクロリズム。

マルコポーロが異国の町を語る場面があるのですが、そこはまさしくカルヴィーノの「見えない都市」そのもの。まったく愉快痛快です。

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昨日は小学校で調律。エアコンもなくあまりにも暑いので、作業がオートマタ状態になりました。ぼおっとしていると、勝手に手が動いていつの間にか調律が終わっているのだ(笑い。

壁紙の張り替え作業の方も来ていて、その手さばきを見ながら調律をしました。手際のいい作業を見ているのは楽しいですね。さすがプロ。
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我が家の向かいは流行っていない葬儀屋さん*で、よく夜中にお邪魔しています。ただし葬式のない日限定。

何しに行くかと言うと、喫煙**(笑い。ホタル族なので、部屋の中ではほとんど吸わないし、ベランダはお隣や上の階が気になって落ち着いていられません。でもお向かいさんは入り口にベンチと灰皿が置いてあるので安心できます。ただし葬式のない日限定。

葬式のない日はひとけがなくなって、べんりー。

*ここの葬儀屋さんには以前、救急車が来たことがあります。せっかちさん。
**しばらくは非喫煙者だった時期もあるのです。
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底の厚い、ウイスキとかジンを飲むグラス。

ぐい飲みが好き、と云う人も多いようですが、ぼくはこれが好きです。いくつか持っているのでご披露(自慢)しましょう。

これはヒマラヤグラス。ウイスキを注ぐと夕日に照らされたヒマラヤ山脈のようにじつに美しい。いまいち写真が良くないですね。そのうち差し替えるかもしれません。
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これは小樽で買ってきました。ほのかなワンポイントの模様がはかなげでいいです。北一ガラス製。
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父が僕と妻のイニシャルを彫り込んでくれたもの。もとのグラスはごく平凡なかたちですがそれでこそ、彫りの美しさを引き立ててくれます。

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これは伊豆で買ってきた漆塗りのグラス。芸術的なスタイルがむしろうっとうしくも感じますが、これで黒糖焼酎を飲むと美味しいのです。

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ガラスの器が好きで、集めていた時期もあるのでほかにもワイングラスなどいくつか持っています。そのうち紹介したいと思います。
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