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牧眞司が、90年代前半にSFマガジンで連載していたコラム。幻想文学を多く紹介していたと記憶しています。書棚から適当にSFマガジンを抜いてきたので、どんな本を紹介しているのか見てみましょう。

アラン・ロブ=グリエ「嫉妬」新潮社
ディーノ・ブッツァーティ「七人の使者」河出書房新社
ボリス・ヴァイン「うたかたの日々」早川書房
ジョン・バース「キマイラ」新潮社
ジョヴァンニ・パピーニ「逃げてゆく鏡」国書刊行会

なに? どれも読んだことがないですか? 実は僕もです。「キマイラ」は実に面白く読みましたが、他のは多分手に取ったこともない(笑い。

読書家によるブックガイドを見ていると、まだまだ自分の知らない本がたくさんあるな実感します。リアル世界こそがバベルの図書館かもしれませんねー。
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マイク・レズニック著
早川文庫SF

時は悠久の未来。
遥か昔に歴史から姿を消した一組の象牙の探索行。象牙の軌跡を探る調査局員。とはいっても、宇宙をまたにかけた一大冒険ストーリーではない。この小説の本編はコンピュータが報告する、象牙にまつわる物語である。つまりはフレームストーリーだ。

舞台は歴史の闇の中である。コンピュータであらゆる情報を検索し、象牙の記録を探ってゆく。全宇宙の博物館の収蔵品目録やオークション記録、保険会社の扱い品目。船舶の輸送記録など。

長い歴史の中で、象牙がたどった神話的とも言える運命が、そこに現れる。

調査局員はコンピュータを操作することであらゆる情報を手に入れる。まるでクルミの中の世界である。卓上のマシンは世界そのものなのだ。

めくるめく幻想がそこにある。おすすめ。
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二台の壊れたロボットのための
愛と哀しみに満ちた世界文学


高橋源一郎(角川文庫)の著書。

架空の本の断片集。これらは、ロボットに読ませるために適当に収集されたものの、風呂のたき付けにも使われるので断片しか残っていないのである。

紹介される本は多岐にわたる。

則巻千兵衛の未発表発明品目録。
マルコポーロの東方見聞録偽書断片。
世界の雑誌カタログ。
失われた高貴な職業百科。
野球博物館新着図書リスト
古代ギリシャ哲学者断片集
etc

いかにもありそうなものもあれば、どう考えてもガセだろうと云う本もある。だが、単品では本物っぽいタイトルも、嘘っぽい本に囲まれると偽物みたいに見えてくるから面白い。

タイトルだけではなく、内容も百花繚乱。ここにはSF、ミステリ、カタログ、ナンセンス、ポルノ、幻想文学、哲学、鬼畜文学、などなどあらゆるジャンルの断片がある。しかも、どいつもこいつも嘘くさい。巽孝之は偽物そっくりの偽物と評していた。

正直に言って、かなりけったくその悪い描写もあり、良識ある方には勧められない。寄書ではある。
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T・E・カーハート(新潮クレスト・ブックス)の傑作ノンフィクション。パリの小さな、謎めいたピアノ再生工房をめぐるファンタジー。

ノンフィクションではあるが、幻想文学的でもある。それはこの本の静謐な文体と、なによりピアノそのものがもつ幻想性にあるのではないか。

バイオリンと同じく、歴史ある楽器であるピアノには、昔からさまざまな伝説がつきまとう。ピアノには、作る人運ぶ人調律する人弾く人聴く人と、多くの人々が関わるので、話題には事欠かないのであろう。もちろん中には、きわめてうさんくさい、どう考えてもウソだろうと思われるものもある(むしろこっちのほうが多いかもしれない)。

さて、ここらで我らのピアノ工房に戻ろう。
ここにはありとあらゆるピアノがある。スタインウエイ、プレイエル、ベヒシュタイン、ガヴォー、シュティングル、ロシア製、ドイツ製、日本製、中国製。今では古楽器とか骨董に分類される、スクエアピアノやスピネットも置いてある。
まさに夢の国だ。

そして、アル中の調律師や、信じられない運び方をするピアノ運送屋。彼らはすでに幻想世界の住人だ。工房に集う常連客も、まるで悪魔の眷族である。しかしなにより、ピアノ工房のご主人こそ、このファンタスティック・ピアノ・ワールドを主宰する魔術師なのではないか。

ショパンが愛したピアノについての話題や、ベートーベンが弾いたかもしれないピアノも登場する。ピアノ幻想である。

リアル世界側では、現代の最先端ピアノであるファッチオリ工場見学のくだりが圧巻である。ピアノは歴史ある伝統工芸品であると同時に、ハイテクの結晶でもあることをまざまざと見せつけてくれる。

「パリ左岸のピアノ工房」
http://www.amazon.co.jp/dp/4105900277

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はじめて作品を見たのは、多分SFマガジンのイラストだったと思います。よく、クールとかスタイリッシュと言われる画家ですが、まさにそうとしか言いようのないカッコいい絵を描きます。

細いペンで引かれた必要最小限のライン。的確かつ、絶妙にデフォルメされたデッサン。エロティックで静謐な幻想性。

寺沢武一にも通じる、現代のシュルレアリスム画家だと思います。

いくら言葉を重ねても、この魅力は伝えきれません。ぜひご本人のサイトをご覧ください。ファンがふえると嬉しいな。

ひろき真冬ホームページ。イラストギャラリー。
http://hirokimafuyu.com/page/sf/sf_illustration.html

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平塚にある花菜ガーデンに行って来ました。ちょうどバラの季節です。風が強かったけど、よく晴れていて、いいお散歩日和でした。

食堂は、学食とか高速のSAとたいして変わらないのに、値段が高いと感じました。

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もとねたはもちろん村上龍の「愛と幻想のファシズム」。本自体はあまり好きではないのですが、タイトルは好きです。

僕のキャッチフレーズと言うのかなんて言うか。

エロティシズムとシュルレアリスム、そしてフェティシズム。こう書くとただイヤラシイだけですが(苦笑)、アートって結局、そこなんじゃないかな。

このカテゴリーはキンシャチの日記、みたいなことを書いていくつもり。
つまりは「未分類」です。
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SFマガジンにコミック版が連載中。神林長平の作品を東城和実がマンガ化している。「雪風」の多田由美さんもそうだったのだけど、なぜこうアンニュい絵柄になるのだろうか? 大人向けを意識しているのか、東城さんのタッチなのか分からないけど。

僕は「完璧な涙」は大好きなんですよねー。ずいぶん昔の作品なのに、いまごろマンガ化されると云うのは、人気があるのだろうか? そういえば「神林長平トリビュート」にも選ばれていた。

世界全体が廃墟と化した時代。時間も空間も因果律もぐっちゃぐちゃになった地球で、謎の戦車に追われる男女。SF好きにも幻想文学好きにもたまらない設定ですよね。神林はこういう作品が本当にうまい。

中でも、白昼夢のような「墓から墓へ」の章が特に好きです。


それはそうと、ジャムの正体を知りたいぞ、って話題ずれ過ぎ>自分。
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訳すと「法律用箋」。要するに、黄色いレポート用紙です。横罫はもちろんですが、左側に縦罫が入っています。ここに表題を書いて、右側に内容を書き込めと云うことだと思います(僕は弁護士でも判事でもないので、正確なところは分かりませんが)。

紙質はざらざらだし、罫線も薄めなのでお世辞にも使いやすいとは言えないのですが、所有する喜びを感じさせてくれる文房具です。僕も持っているだけで大して使っていません。

ちょっと珍しい紙なので、人に何かをプリントする時などに使うといいのではないでしょうか。ただのコピーペーパーよりも、少しだけしゃれているように思います。プロが使う道具をファッション感覚で使うのって、なんかいいと思いませんか?

まあこうやってブログ記事にする時点で、すでにやぼですが。

僕はアマゾンで買いましたが、都会の大きい文房具屋さんならば売っているのではないでしょうか。多分。
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ちょうど当ブログのバックに使っているような、方眼の入ったメモ帳です。大きさが各種ありますが、僕は小さいサイズ、7.4*10.5cm のものを使っています。

オレンジ色の厚めの表紙に包まれた、とてもきれいなメモパッドです。

厚めでビニールコートされたカバーは、アウトドアでの使用も考慮されているでしょうし、裏側(の内側)にはボール紙の下敷きが貼ってあるので、最後の一枚まで快適に使えます。

表紙を開くのも、美しい方眼を見るのも、書き終わってピッと切り取るのも、全てが楽しいメモ帳です。RHODIAのメモ帳には使う喜びがあります。

道具には美が必要だと思います。

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RHODIAのサイト
http://www.bloc-rhodia.jp/collection_01.html

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