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皇室の系譜はいつまで続くか?

宮内庁は女性宮家を認めて欲しいらしいです。

さて、今回は石原藤夫著「皇統の危機に思う」(栄光出版社)から、冷たい数字を紹介しましょう。ただし僕が参照したのは「トンデモ本の世界V」からの孫引きですが。

「側室なし」「男女生み分け技術なし」と仮定し、どの代にもひとりの子供ができると仮定した場合、男系が16代続く確率は6万5536分の1。2人の子供ができると仮定しても1パーセント。景気よく、4人の子供が生まれるとしても、男系が16代続く確率は2.8分の1なのです。

では、分家男子も跡目を継げたらどうでしょうか。各代で2人の子供が生まれると仮定します。

本家のみでは、男系が16代までに断絶する可能性は100パーセント。一次分家まで含めても、96パーセント、二次分家まで含めても91パーセントの高確率で、16代までに断絶します。

逆視点から見て、男系天皇がどれだけ続くか、期待値はこれ。

本家のみ 4.2代
一次分家 5.4代
二次分家 6.3代

16代なんか遠い先のことだと思っていても、一番下の「「本家の男系のみに天皇を継がせた場合」は4.2代で途絶える」にはぎょっとするでしょう。早ければ今世紀中です。
by tomoarrow | 2011-12-14 07:00 | モチーフについて | Comments(6)
Commented by たんぽぽ at 2011-12-14 22:52 x
トラックバック、ありがとうございます。

男子男系にかぎると、案外早く先細るのですね。
2次分家まで入れても、たかだか6.3代というのは、
意外と短いと思いました。

むかしの王族は、ほとんど男子男系だと思うけれど、
お世継ぎを産むための、お妃さまの負担が
いかに大きかったかが、改めてわかります。

それにしても日本の皇室も、万系一世男子男系だと、
「伝統」を主張する人たちは豪語するけれど、
実際はどこで怪しくなっているか、わかったものではないですね。
Commented by キンシャチ at 2011-12-14 23:21 x
側室なし、がこの計算の前提ですから。

トキなみの絶滅危惧状態なんですよね。神話の時代にも、遠縁の人を連れてきたとか、けっこう無理して皇室を存続させていたことが分かります。

こだわっていると、本当に断絶しちゃいますよ。
Commented by たんぽぽ at 2011-12-15 23:00 x
わたしの補助ブログ、なぜかトラックバック送信用フォームが
なくなって、送信できなくなっているのね。
というわけで、こちらにURLを書いておきます。
http://lacrima09.blog.shinobi.jp/Entry/200/


>「「本家の男系のみに天皇を継がせた場合」は4.2代で途絶える」
>にはぎょっとするでしょう。早ければ今世紀中です。

いまの皇族たちは、みな大正天皇の子孫だけど、
悠仁親王は、大正天皇から4代下っていて、
時間はほぼ1世紀経っています。
子どもの数は平均するとほぼふたりなので、
期待値通りの断絶のしかたをしていると言えますね。
Commented by tomoarrow at 2011-12-16 07:58
現状がすでに計算どうりなのですか。僕はそこまで考えずに、90年もあれば天皇が4人くらい入れ替わるかもね、くらいの感覚で書き込みました。

旧皇族の家系を見ても、けっこう断絶しているところがあるし、男系の維持が困難なことを実感します。
Commented by mmm at 2012-03-24 11:54 x
たんぽぽさんのところからお邪魔します。

計算の上で、もう1つ加えなくてはならないのが、天皇に即位した方が崩御されないと次の世代が即位できない、というシステムですね。崩御した時点での男子の人数が課題になる、というか。短い間に同時に何人も男子が生まれても、結婚・男子出産がある程度頻繁に起こらないと、(男子側の)健康状態などのために人が減ってしまいます。計算上より少なく見積もるのが現実的かもしれません。

単純計算でこれですから、男系にこだわり続ける日本の保守派は皇室を守りたいのか滅ぼしたいのかわかりません。少なくとも、大事にはされていないような…
Commented by tomoarrow at 2012-03-25 07:56
記事と系譜を見直していたら、終わりから見てゆけば良いことに気がつきました。

http://tamagodon.livedoor.biz/archives/51724816.html

この図でいくと、皇位継承順位が(7)の桂宮宣仁さんは63才、(6)の寛仁さんは65才なので、無視しても良いと思います。ここまでは回らない。

とすると、(5)の悠仁くんが5才なので、この子の寿命が尽きるまでに次の子が生まれるかどうかが課題となります。おおざっぱに言って、今世紀末くらいがリミットですよね。

あと、男系や因習にこだわるのは、自分が下手人になるのが怖いから、ではないでしょうか。先代や次代が女系容認政策を決断するのは構わないけど、自分が手を汚すのは嫌だ、ということだと思っています。