人気ブログランキング | 話題のタグを見る

眼の自然

うろ覚えで恐縮ですが、むかし使用していた木炭デッサンのテキストに「縦方向にパースをつけると不自然に見える」と書いてありました。人間の眼は、水平が主体なんでしょう。

水平、奥行きのパースは距離をつかむのに必要です。そして、敵や獲物との間合いを計るのは、生命に直結します。

対して縦、高さの感覚は、さほど重要ではありません。空を飛べるわけでもないし。

高いビルを下から見上げると、パースがつきます。でもそれは、高さを距離に変換しているのでしょうね。

僕は、こんなことをつらつら考えるのです。
by tomoarrow | 2011-06-29 07:05 | モチーフについて | Comments(2)
Commented by たんぽぽ at 2011-06-30 00:51 x
わたしも、おなじようなことを聞いたことがあります。
超高層ビルをすこし離れたところから見た絵は、
前後、左右、上下の3方向にパースを付けることがあるけど、
実際にこの技法を使うことはあまりないって、
美術の時間に習ったと思いました。

高さにパースをつけないのは、上下方向にパースがつくくらい
高低差のある風景が、あまりないからだろうと思います。
めったに見かけないので、描いても不自然に見える、
ということなのでしょう。
Commented by tomoarrow at 2011-06-30 07:47
自然には、水平線はあっても垂直線は無いですからね。また、絵画制作時には垂直を基準にとることがあるので(重りを付けた糸を垂らす)、パースが付けにくいのかもしれません。