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永久機関?

MSN産経ニュースにあったこれ。永久機関は原理的に存在しないので、どこからかエネルギを供給しているはずです。

「究極のエコ! 重力と浮力で発電する装置をさいたまの80歳男性が開発」
http://sankei.jp.msn.com/science/news/110624/scn11062418380001-n1.htm

永久機関?_d0164691_7405685.jpg

図を見てみると、下で繋がっている落下管と上昇管があやしい。水は上昇管だけにたまっていて、落下管には浸入していません。つまり弁になっているのですね。

この弁を押して、なおかつ水に潜ってからでないと、球体は上昇管に入れないわけです。ここでエネルギを消費する。

また、記事には

装置には水位を保つために、ピンポン球の体積分の水が出し入れされており、1つの球は約3分間隔でこの循環を繰り返す

とあります。この水の出し入れにも、当然ですがエネルギが使われますよね。


*こうは書いたものの、百パーセントの自信があるわけではありません。もし僕の理解に間違いがあるなら教えて下さいちゃん。

**もと記事には永久機関とかは書いてありません。ねんのため。
by tomoarrow | 2011-06-26 07:42 | オブジェクトについて | Comments(6)
Commented by Poisonous_Radio at 2011-06-26 11:14 x
ピンポン球を上部まで浮かせるために、常に上から注水しないとならないって事は、水の位置エネルギーがピンポン球を浮上させることで電気エネルギーに変換されてるって事ですよね。
科学トリック的おもちゃとして科学館とかに設置すれば面白いと思うけど、エネルギー的には水の落差で直接歯車回して発電した方が効率よさそうw
Commented by キンシャチ at 2011-06-26 12:38 x
そうそう、給排水も分かりにくいんです。僕は物理畑ではないので、この機構にはいくつも謎を感じます。

水車を永久機関と呼んでもいいなら、これもそうなるかもしれませんねー(笑い。
Commented by たんぽぽ at 2011-06-28 23:36 x
ちょっと見ると、永久機関!?と思ってしまいそうですね。
上の注水タンクと下の排水口が、あまり目立たない描きかたですし。
(永久機関みたいに見える、という観点では、
「水飲み鳥」のほうがうわてかもしれないけれど。)

どのくらいの発電量なのかが気になりますね。
ビルの壁に取り付けて、じゅうぶんな電力がまかなえるのかな?
そうであれば、注水タンクはビルの屋上に置いて、
雨水を溜め込んでおけばいいのだし、簡単に設置できそうなんだけど。
Commented by tomoarrow at 2011-06-29 08:12
これ、意外や意外ちゃんと動くみたいなんですよ。
http://www.youtube.com/watch?v=7Vc80_ZdFoQ

水飲み鳥は傑作だよなあ。あれで何かできないものだろうか? 真の永久機関は不可能にしても、目立たないエネルギを効率よく利用する仕組みを開発してほしいです。
Commented by たんぽぽ at 2011-06-30 23:24 x
>http://www.youtube.com/watch?v=7Vc80_ZdFoQ

拝見しました。なるほどー。

でもって、出力は1Wもないって、書いてありますね。(苦笑)
(装置をもっと大きく作れば、発電量をたくさん
確保できるとは言っているけれど。)

>水飲み鳥は傑作だよなあ

アインシュタインも原理がわからなくて、
「ついに永久機関が発明された!?」と言ってしまった、
といういわくがありますからね。

大陽の熱でエーテルが気化するのを利用しているので、
大きく作るとうまく動かなくなるんだけど。

>目立たないエネルギを効率よく利用する

風力発電や太陽光発電も、目立たないエネルギーを
効率よく利用するしくみではあるんだよね。
Commented by tomoarrow at 2011-07-01 08:01
>装置をもっと大きく作れば

あれだけトロくさければ、電力量が少なくても仕方がないですよねー。わざわざ発電をしなくても、テオ・ヤンセンのビーストみたいな、じかに風力で動く乗り物を開発するとか、できないでしょうか。

>水飲み鳥

アインシュタインは、大喜びで買って帰ったとも聞きます。あれは見てても楽しいしね。