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アートはアナログか?

美術の創造がいわゆるアナログか、と言えば、まあそうでしょう。絵画の支持体のキャンバスや紙はひとつとして同じ状態ではないだろうし、絵の具も刻一刻と変化します。

タッチだって、筆の早さ、圧力、スピードその組み合わせは無限とも言えるわけです。

でもどうだろう。創造過程がアナログだからといって、完成作品がデジタルではない、とは言えないんじゃないかな。

西洋音楽は再現性を追求してきたように感じます。目に見えず、保存も出来ない「音」を再現するためには、奏法を記述する以外の方法はなかったのですね。楽譜はひとつの言語であり、文字はデジタルです。

デジタルとアナログは、決して相反する概念ではないと思います。デジタルを細かくしてゆけばアナログに近づきます。

そもそも、分子よりも細かく解析することは出来ないわけで、現実世界にも最小単位のグリッドはあるのです。
by tomoarrow | 2010-12-19 06:36 | モチーフについて | Comments(0)