早川さんの「・・絶句」
新装版ではあとがきが整理され、新しく書かれたものだけになっている。今までのあとがきを全て収録して、短編小説並みのボリュームにしても面白いと思うのだが(笑い。そのかわり、書き下ろしの番外短編が二つ収録されている。
整理すると、
旧版
(吾妻ひでおのカバー、口絵、挿絵)
あとがき(ソフトカバー版のもの)*2(上下)
文庫版あとがき*2(上下)
↓
新装版
(coco_nさんのカバー)
番外短編(「秋野信拓の屈託」「すみっこのひとりごと」)
新装版のあとがき*2(上下)
とこうなるわけだ。僕としてはぜひ、早川さんと素ちゃんの共演を読んでみたい。横山えいじが梶尾真治の「ヤミナベ・ポリスのミイラ男」に挿絵とマンガを描いた例もあるし、coco_nさん、いかがですか?!
ちょこっとだけ、ものすごいねたばれ。
これも広い意味でのポスト・アポカプリスもの。地球人は太古に宇宙を支配していた先人の末裔だという。今宇宙を支配しているタイレニイ族も先人から分かれた種で、地球人とは遠い親戚にあたるのだ。先人はコンプレックスにより滅亡し、わずかな子孫が地球ほかの惑星で生きているのだった。
これらは後半に明かされてゆくのだけど、その過程がぞくぞくするほど面白い。つくづく、SFってこれだよなあと思うのだった。