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「数の悪魔」

エンツェスベルガー
晶文社

10歳からみんな
数の悪魔が
数学ぎらい、治します!
真夜中の楽しいレッスン


さあてみなさん、今日は数学ですよ。
僕と同じで、苦手な方*もいるでしょう。でも大丈夫、この本を読めば、基礎の基礎くらいは分かります。あとは手元に置いておき、分からなくなるたびに参照すればよろしい。

この本で教えてもらえる概念を、目次と合わせて書き出してみましょう。

1の不思議(無限)
0はえらい(乗数)
素数の秘密
わけのわからない数と大根(無理数、平方根)
ヤシの実で三角形をつくる(二乗数、平方根)
にぎやかなウサギ時計(フィボナッチ数列)
パスカルの三角形
いったい何通りあるの?(階乗、順列)
はてしない物語(無限)
雪片のマジック(多面体、正多面体)
証明はむずかしい(旅するセールスマンの問題、多面体の表面)
ピタゴラスの宮殿(数学の歴史)

盛りだくさんですが、心配は要りません。順を追って説明してくれるし、なによりとても分かりやすい。「大根を抜く」とか「ホップする」とか、計算操作を独自に言い換えていますがそれもご愛嬌。数の悪魔は、学校の先生じゃないんです。

「ほんものの数学者というのは、たいてい、計算ができない。それに計算する時間だってもったいない。計算するんだったら計算機があるじゃないか」


すげーこと言ってる。さすが悪魔(笑い。


*実はバベルの図書館についての記事で、たんぽぽさんに無限に関するコメントを頂いたので、あわててこの本を読み返したのだった。
by tomoarrow | 2010-07-22 06:54 | 書物について | Comments(3)
Commented by たんぽぽ at 2010-07-22 23:11 x
わたしも、その本、持ってますよ。

>「ほんものの数学者というのは、たいてい、計算ができない。
>それに計算する時間だってもったいない。
>計算するんだったら計算機があるじゃないか」

そうだよ〜♪

ここを読んで違和感がなかったどころか、
自分に訊かれても、似たようなことを言うつもりのわたしは、
それだけ数学ずれしている、ということですね。

それとも、わたしも「悪魔」ということか?(笑)
Commented by tomoarrow at 2010-07-23 07:21
悪魔だー
小学校にはかけ算の順番がどうこう言う教師がいるらしいけど、そう云う人たちも悪魔にはきっとバカにされる(笑い


http://mixi.jp/view_community.pl?id=4341118
>「5人に3個ずつ蜜柑を配った。蜜柑の数は全部でいくつ?」という文章題に対して、5×3という式を立てて誤答になるケースがあるそうです。

>誤答とする根拠は、かけ算は、(1つ当たり)×(いくつ分)の順序にすべきであるというものです。
Commented by たんぽぽ at 2010-07-23 21:22 x
>かけ算の順番がどうこう言う教師

そのお話、わたしも聞いてますよ。
つまらないことにこだわるんだなあと思ったけど。
というか、そういう教師がいるから、
数学(算数)きらいの子が、
増えるんじゃないのかって思った。

ところで、前のコメント「数学ずれ」とは、
「数学が得意」というのとは、ぜんぜん違います。
わたしは、「数学が得意」ではないので、
はっきり区別するために「数学ずれ」と書いたしだいです。
ねんのため、おことわりね。(笑)