バベルの図書館ふたたび
バベルの図書館を実現する方法 ( 実物つき )
http://www.at-akada.org/blog/2006/12/post-2.html
くわしくはリンク先を読んでいただければいいのですが、要は「バベルの図書館を構成する本をもっと薄くしてみよう」との試みです。
一册の本を一文字まで短縮すると、バベルの蔵書はアルファベット26文字と空白、「,」(コロン)、「.」(ピリオド)の合計29册になります。この29册を組み合わせれば、アルファベットで書けるすべての文章が現れます。(原文ではさらに2進法までふみこみ、0と1ですべてを表現出来る、としています)
説明を端折りすぎましたかね。つまり、バベルの蔵書のフォーマットでは収まらない、長大な文章もあるわけです。ローダンシリーズとか。でもそれは、断片と云うかたちで棚に並んでいるはずなんです。その断片を適切に並べれば、どんな長大な文章でも現出させることが出来ます。
今ここで考察しているのは断片を極限まで短くする試みです。断片が一文字だとしても、その一文字ずつを適切に並べればいかなる文章も表現出来るはずです。これを読んで下さっている皆さんの机には、キーボードがあるでしょう。それはつまり、バベルの図書館そのものなのです。
(「バベルの図書館」は実に興味深いモチーフですね。今後も面白いアイデアがあれば取り上げたいと思います)
リンクさきと合わせて、数回繰り返し読んで、
ようやく理解できました。
組み合わせ爆発とか、無限の一歩手前の任意の有限とか、
気の遠くなるようなスケールのお話だと思っていたら、
オチがキーボードで、眼の前のありふれたものになる、
というのがいいですね。
アルファベットであらゆる文章が表現出来る、なんてのは当たり前のことなんですが、これがバベルの図書館につながるとは僕も想像していませんでした。リンク先の人えらい。
あらゆる「文字の組み合わせ」が並んでいるのがバベルの図書館なので、解体したら違うよなあとも思うし、まあ考えさせられるモチーフですね。
無限大側も面白そうではありますが、「組み合わせ爆発とか、無限の一歩手前の任意の有限」は僕の手に負えません(涙